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バランス感覚を鍛えるトレーニング法 腰を落としても重心は安定しない [スポーツ上達法]

スポーツ経験者・指導者なら誰でも言われたことのある、あるいは言ったことがあるだろう「腰を落とせ」という言葉。腰の位置を低くすることで重心が下がり、バランスが安定して力が発揮できるという考え方のもとに言われている言葉ですが、果たして本当でしょうか?

私の経験も踏まえて、考察します。

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結論を先に言うと、私の答えは「NO」です。

ただ単に腰の位置を低くしただけ、膝を曲げただけでは重心は低くならないし、バランスも改善されません。重心を低くしたいのであれば、もっと簡単に、しかも、すぐに達成できる方法があります。さらに、これを起点として応用することで、さまざまなレベルアップを図ることが可能になるのです。

「力を入れると、そこに意識が集まる」



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当たり前のことですが、人間は力を入れたところに意識が集中します。例えば二の腕に力こぶをつくればそこに意識が集まるし、「ぐっ」とかみしめれば顎の感覚が強くなるでしょう。これを応用していきます。


実際に腹筋に力を入れてみよう!



バランスが悪い選手は「例外なく」と言っていいほど、体を動かす際に意識をする箇所が散漫になっていたり、上半身に意識が集中している。この状態を解きほぐしてあげることが重要です。

まず、腹筋に力を入れてみましょう。意識が腹部に集中することが感じられるはずです。もちろん、ガチガチに力を入れてしまっては動けないので、軽めに、ほどよく力を入れるように意識をする。その状態をキープしたまま動いてみれば、それだけでバランスの改善が実感できるはずです。

なぜ腹筋なのか?



それは腹部が体の中心にあるからです。上下左右どちらにおいても中心にあり、立ったまま体を横に倒しても、前に倒しても、あるいはのけぞっても、上下させても、腹部が体の中心からずれることはありません

体の上下左右において中心である腹部に力をほどよく入れ続け、意識の核をつくることで体を動かす際の意識の散漫を防ぐことができます。その結果、バランスが大きく改善されるのです。

私の失敗談



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私は、学生時代にテニス、卒業してからはボクシングにのめり込みました。そして、テニスにおいても、ボクシングにおいても、指導者から「腰を落とせ」あるいは「膝を曲げろ」と言われてきました。私はバランスが悪かったのです。

考えてみれば、体の上部にある腕や手、拳を意識することが多かったからでしょう。しかも、体の1カ所に集中することなく、ぼんやりと体を動かすこともありました。何をするにも、まずは基本のキから。体はさまざまな部位があるのに、いきなり全体をうまく動かすことなんてできませんよね。

結果、自分なりにバランスを改善するために一生懸命取り組みましたが、腰の位置を下げても、膝を曲げてもいまいちしっくりきませんでした。

腰を落としても、膝を曲げても改善できなかった要因は?



テニスも、ボクシングも、前傾姿勢で動くことが多く、腰に力を入れることも難しい。きちんと意識できないまま位置を低くしても、決してぐらつくことを修正することはできません。

あなたは、力を入れることなく、腰に意識を集中することができるでしょうか?
そもそも膝には筋肉がついていないが、意識を集めることができるでしょうか?

私は、本格的にスポーツを取り組むことができない環境になっても、機を見て体を動かしてきました。そのときにつかんだ「コツ」が、腹筋に力を入れることです。それによって筋力的には現役時代よりもはるかに落ちているにもかかわらず、バランスが一気に改善されたのです。

今回のまとめ



1.バランスが悪い原因は、体を動かす上で意識が散漫になっていること。
  もしくは上体に集中していること。

2.人間は、力を入れることで意識が集中する。

3.体を動かすことも、まずは1カ所をコントロールすることから始めるべき。

4.体の上下、左右の中心である腹筋に意識を集中させる(力を入れる)ことで
  体の低い部分に意識の核ができ(散漫を防ぐ)、バランスが大きく改善する。


次回は、プロアスリートの事例も踏まえて、体の一部を意識することの重要性をさらに掘り下げます。

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タグ:啓発
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