アメリカにて、緊急通報が入った。通報を受けた警察が現場に急行すると血まみれの女性が…。時を同じくして近くの路上から助けを求める通報が…。そこへ向かうと、全身に傷を負い意識を失った女性が倒れていた!同時に起こったこの事件、間もなくある事実が明らかとなる…。サラ・ブローディとサラ・ブレイディ。2人はともに「サラ」という名前で、初産間近の妊婦だったのだ!彼女らの出会いは偶然だった。果たして、悲劇はなぜ起きたのか?そして事件に潜む、恐るべき動機とは…?
Yahoo!JAPANテレビの放送内容より引用
2005年2月、アメリカ・ケンタッキー州フォートミッチェルで起きた衝撃的事件。
臨月の妊婦サラ・ブラディに一本の電話が入った。“サラ・ブロディ”と名乗る名前がそっくりな女性から、「自分の元に間違って荷物が届いてしまった」と。
サラ・ブラディは赤ちゃん用品専門店が行っている「ベビー・レジストリー」というサービスに登録していた。これは赤ちゃん用品専門店行っているサービス。出産を控えた母親が欲しいもののリストをお店に登録しておき、親戚や友人に知らせる事でリストの中から贈りたい物を選ぶことができ、出産祝いで同じ物が重なるのを避けることが出来るシステムである。
ブラディは荷物を受け取りに家を訪ねるとブロディも妊娠しており薬で陣痛を誘発し出産予定なのだという。「配達人の名を記したレシートを失くした」と言われそのときは気にもとめなかったが、その夜にもまた間違って荷物が届いたとブロディから連絡を受けた。
出産を控えたブロディを心配し、ブラディは子供が産まれてから荷物を取りに伺うと告げると、引っ越す予定で早めに来て欲しいという返答。そこでブラディは2月10日、再び自宅を訪れた。荷物を受け取るとやはりその荷物にもレシートがない。
レシートのことをブロディに尋ねると、「どこに置いたか忘れた」ので探すと言いはじめ、結局二人でレシートを探すことに。
すると、ブラディは不審な事に気付く。クローゼットには女性ものの洋服ばかりで、夫である男性用の服が見当たらない、寝室にはタバコの吸殻、さらに嘆息患者用吸入器の名前をこっそり確認すると“ケイティ・スミス”という名前が書かれていた。
実は彼女の本当の名前はケイティ・スミス。夫もいなければ妊娠もしていなかった。
少し前までケイティにボーイフレンドがいた。しかし、別れ話をもちかけられ、彼の気持ちを繋ぎ止めようと「妊娠した」と嘘をつく。結局嘘はばれ、愛想を尽かされ去っていった。本当に赤ちゃんさえいれば再び彼は戻ってくると考えたケイティ(ブロディ)。
そんな彼女は、ミズーリ州で起きた絞殺された妊婦のお腹にいた赤ちゃんが子宮から切り離されるという事件を知る。ケイティはこの時、この手なら赤ちゃんが手に入る、そう思った。そうしてインターネットのベビー・レジストリーでブラディを選び出し、悪魔のような計画を実行に移したのだ。
この時ブラディは彼女がおかしいことに気付き、逃げようとするも、ケイティ(ブロディ)はナイフを突き出してきた。「赤ちゃんが欲しい」と叫ぶケイティ(ブロディ)。ブラディは争っている拍子にケイティ(ブロディ)の肩にナイフを刺してしまった。
ケイティ(ブロディ)は出血多量で死亡。幸い怪我が軽かったサラ・ブラディは、事件発生から5日後の2005年2月15日、無事、女児を出産。
ところが彼女の本当の苦しみはここからだった。
サラ・ブラディは警察に呼ばれ、取調べを何度も受けた。“サラ・ブロディ”が実は22歳のケイティ・スミスという女性であること、出産用の手術道具も自宅から発見されたにもかかわらず、6時間以上も嘘発見器にかけられるなど、警察に疑われ続けた。
2006年4月、裁判でやっと正当防衛が認められ無罪となった。現在、命をかけて守った娘は元気に育っており、彼女も事件を乗り越え新たな人生を歩み始めている。
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