きょう、5月22日、フジテレビ系列で「連続企業爆破テロ 40年目の真実 ~極秘資料が明かす警察と爆弾犯の攻防260日~」が放送される。
舞台は、1974年、三菱重工爆破事件を皮切りに連続企業爆破事件へと発展した一連のテロ事件だ。犯人の一部は今も逃亡しており、国際指名手配、全国指名手配がなされている。
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三菱重工爆破事件と連続企業爆破事件の概要
1974年、テロリストグループ東アジア反日武装戦線の「狼」によって引き起こされた事件。正午12時25分ごろ、三菱重工業東京本社ビルの1階に仕掛けられた爆弾が爆発。死者8人を含め、負傷者は385人にものぼった。仕掛けられた爆弾は、昭和天皇が乗車するお召列車を鉄橋ごと爆破しようとしていたもの。計画が失敗に終わったため、転用されたとされている。
上記の三菱重工業爆破事件以降、翌1975年5月4日に起こった間組爆破事件までのことを指す。東アジア反日武装戦線の「狼」「大地の牙」「さそり」が犯行を行った。なお、同テロ組織のメンバーは「興亜観音・殉国七士之碑爆破事件」「総持寺納骨堂爆破事件」「風雪の群像・北方文化研究施設爆破事件」も起こしている。
<当時、事件の様子を伝える動画>
東アジア反日武装戦線による事件の動機
東アジア反日武装戦線は、第二次世界大戦以前の日本を悪とみなし、憎んでいた。そういった根本的思想から、事件に遭った当該企業についても「経済活動においてアジア侵略をしている」として、爆破テロの対象にしたとされている。
犯人逮捕・・・しかし、トラブルは終わらない
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事件から実に8か月半後、1975年5月19日、東アジア反日武装戦線のメンバーが一斉に逮捕された。
本日、フジテレビ系列にて放送される「連続企業爆破テロ 40年目の真実 ~極秘資料が明かす警察と爆弾犯の攻防260日~」は、これらの事件の発生から逮捕までの事柄について、産経新聞の記者目線で描かれたものと思われる。
ようやく逮捕に至ったものの、裁判に至る過程でもトラブルが続く。当時、海外でテロ活動を活発に行っていた日本赤軍の要求により、犯人が釈放されてしまったのだ。クアラルンプール事件で佐々木規夫が、ダッカ日航機ハイジャック事件で大道寺あや子と浴田由紀子が超法規的措置により釈放された。3人は、釈放とともに海外に逃亡し、日本赤軍に合流している。
逃亡中の犯人像
浴田由紀子に関しては、潜伏先のルーマニアで拘束され、日本に強制送還される飛行機の中で逮捕されたが、佐々木規夫、大道寺あや子は現在も国際指名手配中のままだ。2人の手配写真画像を紹介しておきたい。佐々木は170センチ、大道寺は162センチとされている。
さらに、5月19日に捕まらなかった者がいる。当時、警察が把握していなかった2名だ。逮捕された黒川芳正が家の鍵を所持していたことから、その存在が明らかになった。
一人は宇賀神寿一だ。指名手配から7年後に逮捕。21年の服役を経て出所している。現在は「冤罪のない社会」を目指して反権力闘争をしているそうだ。何度かインタビューにも登場しており、昨年は名前を明かしていないながら毎日新聞にも登場している。
http://news.livedoor.com/article/detail/5130736/
http://mainichi.jp/shimen/news/20140831ddm041040146000c.html
(毎日新聞の記事は、無料ながら会員登録が必要)
もう一人の桐島聡は、現在も逃走中で一度も捕まっていない。こちらも手配写真の画像を示しておきたい。特徴として「身長160センチ位、口唇は厚くやや大きい、強度の近視」とされている。
最後に
実に身勝手で悲惨な事件ですね。犯人らは逮捕後、みずからのあやまちを認める発表を多数していますが、信じられないのが正直なところです。
今回のドラマは、犯人逮捕の日に合わせるように放送されます。過去の新聞報道も、事件の起こった日に取り上げるなどしています。その際はテロの危険性や事件の悲惨さを訴えることが多く、それはとても重要なことですが、福田和子の例など、マスコミの影響力が逮捕につながった例もありますし、逃亡中で捕まっていない犯人がいることについて、もっと積極的に言及してもいいのではないでしょうか。
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2015-05-22 19:09
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