機能性表示食品の制度が4月1日に始まって以降、消費者庁ホームページでの情報公開が日々進められています。
4月1日からスタートしたとはいえ、まだ届出受理の段階で市場に商品が出回っていません。まず第一弾は、6月1日が予定されています。商品販売開始の時期には注目もさらに高まることでしょう。
今後もどんどんふえていくだろう機能性表示食品をピックアップしていきます。
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「えんきん」の基本データ
「届出企業」
・株式会社ファンケル
「食の区分」
・加工食品(サプリメント)
「機能性関与成分名」
・ルテイン、アスタキサンチン、シアニジン-3-グルコシド、DHA
「表示しようとする機能性」
・本品にはルテイン・アスタキサンチン・シアニジン-3-グルコシド・DHAが含まれるので、手元のピント調節機能を助けると共に、目の使用による肩・首筋への負担を和らげます。
「その他の情報」
・2015年6月14日発売予定
・14日分、15日分、30日分のパッケージが存在
「えんきん」の強み
・実際に眼科領域でも使用されている成分が複数含有されている。
・2007年から同種の商品を販売しているという実績があること。
(その実績は、届出資料の中で安全性を証明するものとして引用されている)
既存品の「えんきん」
専門家の指摘
松永和紀氏(科学ライター)「
foocom.net記事より」
・臨床試験の質、引用論文の質ともに低い。
・含有量が少なく、効果に疑問。
・上記含有量に対して広告が誇大。
など
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成分の含有量に違いはありますが、既に届出のあったものと同様の商品が販売されている商品のため、口コミが存在します。ファンが集まるファンケルの口コミは総じて高め。@コスメやヤフーなどに関しては特に高くもなく、低くもなくといった感じ。明らかに同一のコメントもあり、プレゼント目的のものもあるため、余り当てにはなりませんが。
雑感
5月6日現在、
消費者庁で情報公開されている20製品を見ると、うち17製品がサプリメント、3製品が飲料となっています。「生鮮食品であっても機能性を表示できる」という目新しさが一つのウリだった機能性表示制度ですが、新鮮味に乏しい現状です。
サプリメントについてはこれといった規定がなく、「米国製に比べると日本製は含有量が大きく劣る」ということはよく知られています。
米国は市販後調査などもしっかりしているのに対し、日本は問題が起こってからしか対処をしません。
うたい文句・含有量と実際に売られている商品との差をはかることも皆無です。結果、低含有量でも売られてしまいます。
今回の制度で少しはましになればと思いましたが、松永氏の指摘どおりであれば信頼性の点でも解消されませんね。結局、企業の良識頼りとなってしまえば「何のための制度か」となります。真摯に頑張っている者・企業が損をするようでは制度の体を成していないと言えるでしょう。
制度を厳格にすればするほど、審査側のマンパワーも必要になる。そこに国がかかわれば税金を投入しなければならない。一方で表示の緩和政策もしたい。そこで「企業に丸投げしよう」そんな考えでこんな制度になったのではと、うがった見方をしてしまいます。
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2015-05-06 07:41
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